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難易度 | |
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習得目安期間 | 1年~2年 |
習得しておきたいトリック |
オーリーとは?
オーリーは、スケートボードに乗りながらシンプルにジャンプするトリック。
最も有名なトリックで、すべての飛び系トリックの基本となる超重要なトリックだ。
スケボーを始める前は、スケボーがなぜ浮いているのか不思議に思った人は多いだろう。
それは、このオーリーという技を使うことによって飛び上がっているためで、てこの原理と足の動作を組み合わせて実現している。
オーリーができるようになると、マンホールやギャップを飛び越えたり、段差に飛び乗ったりとスケーティングの幅がとても広がり、スケボーが10倍楽しくなることは間違いなし!
シンプルながらも最も奥の深い技といわれ、それぞれのスケーターのスタイルが表れるトリックだ。
オーリーのHOW TO動画
ここではオーリーのおすすめのHOW TO動画を紹介しよう!
分かりやすい解説動画!
こちらもナレーションが付いて分かりやすい動画。
オーリーの仕組み
オーリーを見た人は「どうしてスケボーが飛ぶの?」「足がくっついているの?」と思うだろう。オーリーはてこの原理を活用して生まれている。
まずは、オーリーの仕組みを理解しよう。
①テールを蹴ってノーズを上げる
テールを踏み蹴ることにより、てこの原理でウィールを軸にノーズが浮き上がる
②浮き上がったノーズを足で擦り引っ張り上げる
テールを踏み蹴ることにより、ウィールを軸にノーズが上に上がる
③テールが上がってきて、デッキが浮く
テールを踏み蹴ることにより、ウィールを軸にノーズが上に上がる
オーリーのスタンス
オーリーのスタンスは、キック足はテールの先端、ノーズ足はデッキの中央からやや前のあたりに置くのがベスト。
オーリーのやり方
まずはオーリーの動画を見て下さい。その後で解説していこう。
① スタンスをとり、狙いを定めて腰を落としてタメをつくる
プッシュでスピードをつけたら、オーリーのスタンスをとる。
テール足は親指の付け根辺りをテールの先端に、オーリー足はデッキの中央から少し前辺りに置く。両足とも軽くかかとを浮。
スタンスを整えたらジャンプする位置に視線を合わせて、そのまま腰を落としてタメをつくる。
完全にしゃがみこまないようにしよう。
② テールを蹴り降し、浮いたデッキをオーリー足で擦り上げる
オーリーの中で1番難しい行程がここ。
テールを真下に蹴ってデッキを浮かすと同時に、オーリー足を外側に寝かせて、小指の付け根辺りで勢いよくデッキを擦り上げる。
この一連の動作をタイミングよく行わないとデッキが浮くどころか、ジャンプさえでないぞ。
とにかく何度も練習して自分なりのタイミングをつかもう。
両腕を振り上げてさらに勢いを付けよう。
③ 両ひざを深く曲げて高い位置でデッキをキープ
キック足はデッキを蹴ったらすばやく高い位置に上げよう。キック足が下がったままだとデッキが傾いたオーリーになってしまうぞ。
いかに体とデッキを近づけられるかで高さが決まってくる。
両腕を広げてバランスを保ちながら両ひざが胸に付くくらい深く持ち上げよう。
④ デッキを刺してより滞空時間を伸ばす
最高地点にきたらジャンピングキックのイメージで思いっきりノーズを前に押し出してみよう。
この動きをとることによって、デッキが弧を描き滞空時間が長くなるぞ。
これをスケーター用語でデッキを刺すと言い、上級スケーターでないと中々難しいテクニックだ。
⑤ 両足同時にしっかりと着地する
両足同時にしっかりと着地しよう。
両足の位置はそれぞれのビスの上がベストだ。
デッキが進行方向に真っ直ぐなるようにしよう。着地してもスピードが落ちなければ最高だ。
段階的なオーリーの練習方法
ここではオーリーをじっくり練習していくのに最適な4つの段階的な練習方法と練習に使える障害物を紹介しよう。
オーリーの段階的な練習方法
①手すりなどの支えを持って、足だけでデッキを浮かすことができるようにする。
②何も支えを持たずにその場でオーリーができるようにする。
③ゆっくり進んだ状態でオーリーができるようにする。
④低いものから順に、障害物を越える練習をする。
オーリーの練習に使える障害物
オーリーがある程度できるようになったら物越えで高さや幅を上げてレベルを上げていこう。
オーリーの練習に最適な、4つのレベルの障害物を紹介するぞ。
【レベル1】横に立てたスケートボードデッキ
横に寝かせたスケートボードはいい障害物になる。
奥行きは無いので、スピードが遅くてもクリアできる。
これを完璧になれば、歩道などのギャップも乗れるようになる。
【レベル2】コーン横重ね
スケートスポットで大抵置いてあるコーン(パイロン)は2つ横に重ねると手ごろなオーリーの練習用障害物に。
ずらせば高さを調整でき、失敗しても怪我をする心配もないのがよいところ。
これを越えれるようになれば、グラインドトリックなども挑戦していいレベルだ。
【レベル3】ビールケース
ビールケースは高さ、幅ともそこそこあるので、速いスピードでのオーリーが求められる。
逆さにして置けばウィールが引っかかることもない。
これを越えれるようになれば、ステアオーリーなども挑戦していいレベルだ。
【レベル4】縦コーン
スケーターの会話のなかでも出てくる縦コーン。スケーターの実力を指標するひとつの基準ともいえる。
かなりの高さはもちろん、横幅が狭いので距離感が非常に取りづらいうえ、先端が隆起しているので恐怖感もある。スピード、高さ、安定性と相当な実力が必要なレベルだ。
これを越えれる人は、オーリーをほぼマスターしているのでさらにスタイルを追求していこう。
オーリーの歴史について
オーリーという名は、ある人物から由来している。
それは世界で初めてオーリーをやったアラン・ゲレファンド。
1978年にアラン・ゲレファンドがランプ(斜面)で手を使わずにボードを浮かせる技「ノーハンドエアリアル」を開発し、これが始まりとなった。
彼はニックネームがオーリー(ollie)でそこから技の名前が決まり、彼のオーリーの発明でストリートスケートが大きく発展することになる。
オーリーができるとスケートが一気に楽しくなる!
オーリーはスケーターにとってまさに登竜門のトリックで、はっきり言ってかなり難しいトリックになる。
数日や数週間では取得できるものではなく最低でも1年以上の練習が必要だろう。
その難しさゆえオーリーができなくてスケートから遠ざかってしまう人もとても多くいるが、オーリーができるようになればその後のスケートの楽しみは大きく膨らむぞ。
これから挑戦する人は、忍耐を持って諦めずに練習してほしい!
FAQアドバイス
テールを蹴ってもデッキが浮きません。
テールを蹴ってもデッキが浮かないのは、足でデッキを押さえつけてしまっているから。
テールを蹴ると同時にジャンプするイメージでやってみよう。
空中でデッキが平行になりません。
空中でデッキが傾いたままであったり、いまいち高さが出ないのは、両足がしっかり体に引き付けられていないから。
両ひざが胸に付くぐらい思いっきり足を引き付けジャンプしよう。
着地をするときに、デッキの上にうまく乗れません。
着地をするときにデッキから足が落ちるのは、自分の真下にデッキが無いから。
テールを真下に蹴れば、空中で自分の真下にデッキをキープできる。
デッキが体より前にいってしまいます。
デッキだけが前に飛んでしまう場合は、デッキを少し進行方向と逆側に蹴るイメージをしてみよう。
そうすると、ノーズ足がしっかりと引っかかり、足の動きにデッキも付いてくるぞ。
着地したら止まってしまう、スピードが落ちてしまいます。
着地の際に止まったりスピードが落ちるのは、デッキが斜めに傾いているから。
自分の体の向きを調整しながら、真っ直ぐ飛べるように練習しよう。
ノーズが刺せません。
ノーズを刺すのは、しっかりと足がデッキに付いている必要がある。
デッキと足が離れないようになるまで、練習しよう。
メイク動画
オーリーのかっこいいメイク動画を紹介しよう!
25段ステアダウンのダイナミックオーリー!